ハンドオーガーボーリングは地中にオーガー(掘削器具)を人力で回転圧入させて土を切削しながら地中に孔を開け、試料の採取・観察を行う調査です。地表面下数mの軟らかい〜中位の硬さの粘性土や砂質土の採取・観察に適します。
掘削深度が3mを越えると作業能率が著しく低下します。礫質土、大径の礫が混じる土、地下水位面下で飽和状態にある砂やきわめて軟弱な粘性土は採取することが難しくなります。また、硬い土の掘削はできません。
機械を使うボーリングに比べ簡便に調査ができるので、田圃など掘削が容易な地盤ではスウェーデン式サウンディング試験の補足調査としておこなうことできます。また、表層改良の固化材の添加量を決定するための配合試験用試料を採取するときに実施することがあります。
人力でハンドルを回して掘削します。
オーガーの中に土が入ってきます。この土を観察します。
調査の結果は土質柱状図にまとめます。