ボーリング調査はボーリング機械により地盤に孔を開け、ボーリング孔内で各種の現位置試験の実施や、地下にある土や岩盤を採取して、調査地の土層構成や土の性質を把握することができます。現位置試験は標準貫入試験、孔内水平載荷試験、ボーリング孔を使用した現場透水試験などがあります。
標準貫入試験はボーリング孔内で行う現位置試験のひとつで、土の硬軟、締まり度合い、および土層の構成を判断するためのN値を得ることができます。試験の方法はJIS A 1219「標準貫入試験方法」として規格化されています。試験の方法は、質量63.5kgのドライブハンマーを76僂旅發気ら自由落下させて、ボーリングロッドの頭部に取り付けたノッキングブロックを打撃しロッドの先端に取り付けた標準貫入試験用サンプラーを30儡啼させるのに要する打撃回数を測定します。
スウェーデン式サウンディング試験に比べ高価ですが、スウェーデン式サウンディング試験では貫入できない硬い地盤を貫通して標準貫入試験を行うことができます。また、標準貫入試験により採取した試料は目視し手で触って観察することができます。
ボーリング機械は深度50m程度まで掘削ができます。機械の設置には4m×4m程度のスペースが必要です。ボーリング機材はトラック(2〜3tロング車)に積んで搬送します。
標準貫入試験はオペレーターの個人差が出ない半自動式の落下装置を使用しています。試験は一般的に深度1m毎に行います。
ボーリング・標準貫入試験の結果はボーリング柱状図にまとめます。
地盤調査の結果は地質断面図にまとめます。調査地の土層構成を視覚的に把握することができます。